福井地震から73年です。
2021.06.28 Monday
「福井地震」から73年になります。
昭和23年(1948年)6月28日に発生した福井地震。
震源は現在の坂井市丸岡町付近。M7.1。
福井地震をきっかけに、翌年昭和24年に、気象庁が震度の階級に「震度7」を加えました。
現在の震度に当てはめれば、震度7の揺れであったと推定されます。
福井市から、坂井市三国町まで延びる、長さおよそ33キロの「福井平野東縁断層帯」の西側の断層が動きました。
福井平野東縁断層帯の主部ではなく、西側の断層です。
断層は地表に現れていませんが、現在の川の流れでその様子が分かります。
断層の真上を横切る兵庫川・田島川・竹田川の断層真上付近が、断層に沿って北寄りに流れを変えています
発生時刻は、午後5時14分(当時はサマータイムでしたので現在の時刻では4時14分)でした。
ちょうど、夕飯を支度する時間と重なったため、火災が多く発生し、木造家屋の多くが、
全壊もしくは焼失しました。
亡くなった方が3769人。負傷者は、21000人を超えました。
倒壊した家屋は3万6184戸。
軟弱な地盤の上に増幅が起こり、倒壊率100%のエリアができました。
東日本大震災・阪神大震災に次ぐ、戦後3番目の大規模災害といえます。
また、戦後、福井空襲から復興しようとしていた矢先の震災でもありました。
福井地震からおよそ1か月後の7月25日、嶺北地方は水害に見舞われました。
地震で被害を受けていた九頭竜川の堤防が大雨により決壊し、福井市中心部に流れ込み、
復興を遅らせました。地震とあわせて別の災害に襲われる「複合災害」です。
福井地震の余震活動は、73年経った今も続いています。
昨年の9月には、福井地震を引き起こした別の断層で、
嶺北を震源とする震度5弱の地震がありました。
日本列島、いつ、どこで、大きな地震が発生してもおかしくはない状況です。
阪神淡路大震災からは、今年1月で26年が過ぎました。
神戸市では、当時のことを知らない方がおよそ4割。
そして、東日本大震災からは、10年3ヶ月。
震度7の激しい揺れが立て続けに2度襲った熊本地震からは、5年2ヶ月が経過しました。
知らない世代へ、どのように継承していくのか・・・これも大きな課題といえます。
福井地震について、改めて、振り返るとともに、
今に伝えられる教訓をしっかりと学ぶ機会にしたいものです。
 福井県立歴史博物館所蔵文字下.jpg)
半壊した大和百貨店 昭和23年(1948)
福井県立歴史博物館所蔵(福井軍政部関連福井震災資料群)
周辺か 昭和23年(1948)福井県立歴史博物館所蔵 文字下.jpg)
福井市郊外 幾久(現 福井市)周辺か 昭和23年(1948)
福井県立歴史博物館所蔵(福井軍政部関連福井震災資料群)
付近 昭和23年(1948)福井県立歴史博物館所蔵 文字下入り.jpg)
北陸道の地割れ 坂井郡高椋村吉政(現 坂井市)付近 昭和23年(1948)
福井県立歴史博物館所蔵(福井軍政部関連福井震災資料群)
先日、6月26日(土)13~16時まで
FBCラジオ防災特別番組「そのとき、命を守るために」を放送しました。
ラジコのタイムフリーでお聴きいただけます。
是非、日頃の防災・減災にお役立てください。
防災特別番組「そのとき、命を守るために」
昭和23年(1948年)6月28日に発生した福井地震。
震源は現在の坂井市丸岡町付近。M7.1。
福井地震をきっかけに、翌年昭和24年に、気象庁が震度の階級に「震度7」を加えました。
現在の震度に当てはめれば、震度7の揺れであったと推定されます。
福井市から、坂井市三国町まで延びる、長さおよそ33キロの「福井平野東縁断層帯」の西側の断層が動きました。
福井平野東縁断層帯の主部ではなく、西側の断層です。
断層は地表に現れていませんが、現在の川の流れでその様子が分かります。
断層の真上を横切る兵庫川・田島川・竹田川の断層真上付近が、断層に沿って北寄りに流れを変えています
発生時刻は、午後5時14分(当時はサマータイムでしたので現在の時刻では4時14分)でした。
ちょうど、夕飯を支度する時間と重なったため、火災が多く発生し、木造家屋の多くが、
全壊もしくは焼失しました。
亡くなった方が3769人。負傷者は、21000人を超えました。
倒壊した家屋は3万6184戸。
軟弱な地盤の上に増幅が起こり、倒壊率100%のエリアができました。
東日本大震災・阪神大震災に次ぐ、戦後3番目の大規模災害といえます。
また、戦後、福井空襲から復興しようとしていた矢先の震災でもありました。
福井地震からおよそ1か月後の7月25日、嶺北地方は水害に見舞われました。
地震で被害を受けていた九頭竜川の堤防が大雨により決壊し、福井市中心部に流れ込み、
復興を遅らせました。地震とあわせて別の災害に襲われる「複合災害」です。
福井地震の余震活動は、73年経った今も続いています。
昨年の9月には、福井地震を引き起こした別の断層で、
嶺北を震源とする震度5弱の地震がありました。
日本列島、いつ、どこで、大きな地震が発生してもおかしくはない状況です。
阪神淡路大震災からは、今年1月で26年が過ぎました。
神戸市では、当時のことを知らない方がおよそ4割。
そして、東日本大震災からは、10年3ヶ月。
震度7の激しい揺れが立て続けに2度襲った熊本地震からは、5年2ヶ月が経過しました。
知らない世代へ、どのように継承していくのか・・・これも大きな課題といえます。
福井地震について、改めて、振り返るとともに、
今に伝えられる教訓をしっかりと学ぶ機会にしたいものです。
 福井県立歴史博物館所蔵文字下.jpg)
半壊した大和百貨店 昭和23年(1948)
福井県立歴史博物館所蔵(福井軍政部関連福井震災資料群)
周辺か 昭和23年(1948)福井県立歴史博物館所蔵 文字下.jpg)
福井市郊外 幾久(現 福井市)周辺か 昭和23年(1948)
福井県立歴史博物館所蔵(福井軍政部関連福井震災資料群)
付近 昭和23年(1948)福井県立歴史博物館所蔵 文字下入り.jpg)
北陸道の地割れ 坂井郡高椋村吉政(現 坂井市)付近 昭和23年(1948)
福井県立歴史博物館所蔵(福井軍政部関連福井震災資料群)
先日、6月26日(土)13~16時まで
FBCラジオ防災特別番組「そのとき、命を守るために」を放送しました。
ラジコのタイムフリーでお聴きいただけます。
是非、日頃の防災・減災にお役立てください。
防災特別番組「そのとき、命を守るために」