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2020.02.29(土)

2020年2月29日放送『2020年宇宙の旅~エピソード2』

今回も福井県立大学 学術教養センター教授で宇宙空間物理学が専門の中村 匡(ただす)さんに宇宙の最新事情について色々と伺いました。

【オリオン座のぺテルギウスが爆発するかも!?】
 星にも我々と同じく寿命があります。巨大な星ほどエネルギーを早く消費し尽くし、最後に大爆発を起こして死を迎えるそうです。
 ぺテルギウスも太陽の何百倍という巨大な星。実は最近輝きが暗くなってきているそうで、大爆発が近いのではないかというウワサも…。
「爆発すると月より明るくなって、昼までも観測できると思いますよ。」(中村先生)
 ちなみに、地球とぺテルギウスとの距離は700光年。700年先にならないと“その時”の光が届かない…。
「今この瞬間、もう爆発しているかもしれんね。」(ゆのてつ)
 それじゃあ、太陽はどうなってしまうのか…?
「太陽は小さいので爆発しません。でも最後に火星の軌道まで膨張するので、地球は飲み込まれてしまいます。」(中村先生)
「めちゃめちゃ熱くなりますね。」(がんちゃん)
「汗かきますね。」(中村先生)
 と言っても50億年先の話なので、当面はこんな感じで冗談を言っていられそうです。


【今年は火星が地球に大接近!】
 なぜ人類は火星を目指すのか?…答えは近くて低コストだから。
 では、火星に移住することはできるのでしょうか?
「70億人の人類を特急電車くらいの頻度で輸送しても、5000年かかります。」(中村先生)
「…地球にいましょう。」(がんちゃん)


【今、太陽がアツい!】
 太陽の表面は高温のため、吹き飛ばされた大気が“太陽風”となって地球に飛んできているそうです。これが人工衛星に悪影響を及ぼすことから、今、太陽風の状況を調べようとする「宇宙天気予報」が計画されているそうです。


【宇宙はビジネスになるの?2020年は宇宙ビジネス元年?】
 電子部品の品質が向上してきたのと民間のロケットも登場してきて、人工衛星は比較的打ち上げやすくなってきているそうです。最近では、宇宙から地球上の人類の生活を観測して情報収集する方がビジネスになるようです。
「国際宇宙ステーションは今、何をしているんですか?」(がんちゃん)
「あんまり役に立っていません。」(中村先生)
 お金をかけた割に成果が乏しいそうで…。

 ところで、ジャズが趣味だという中村先生。今、興味があるテーマは「人はどのように音楽を頭の中で処理しているのか」。
 先生の探求心は宇宙より広い!!