もんじゅ廃炉作業本格化 6月から第2段階の「解体準備」へ
「もんじゅ廃止措置に関わる連絡協議会」が26日に文部科学省で開かれた。この中で6月2日からもんじゅの原子炉内部にある「しゃへい体」と呼ばれる部材の取り出しが始まることが説明された。廃炉の第2段階の「解体準備」が始まり、廃炉に向けた作業が本格化する。(5月26日)
しゃへい体は、原子炉内部で炉心からの放射線をさえぎるもので、7月ごろからは水や蒸気それに発電に関連する設備の解体撤去が始まる。
もんじゅの廃炉はおよそ30年かけて4段階の工程で進められていて、去年10月にはあわせて530本の燃料体の取り出しを終え、第1段階が完了した。
協議会に出席した櫻本副知事は「冷却材のナトリウムがまだ残る中での作業で緊張感を持って、着実に進める必要がある」と強調し、廃炉作業を進める原子力機構に対して政府と一体となって取り組むよう求めた。