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高校生考案の教育旅行プラン 福井ならではの魅力発信 現地での案内役も務める

新幹線の開業に向けて、県内の高校生が首都圏の学生をターゲットにした教育旅行のプランを考案しました。福井ならではの魅力発信と、同年代のふれあいを重視した旅行プラン。早速、新幹線でやってきた都会の高校生たちの反応を取材しました。(3月28日) 大野市の越前大野城や旧武家屋敷、名水スポットには24日、北海道や東京都の高校に通う生徒たちの姿がありました。案内役を務めたのは、プロのガイドではなく、大野の高校生です。 ■奥越明成高校の生徒 「天井が(吹き)抜け風になっています。2009年に市の文化財に登録された家です」 奥越明成高校をはじめ、県内5つの高校の生徒たちは1年をかけて、大手旅行会社などの協力のもと、全国の中高生に向けた教育旅行の県内プランを企画しました。 ■日本旅行 事業共創推進本部 推進チーム 椎葉隆介さん 「金沢から敦賀までをどうやって観光客に来てもらうか。高校生が観光に触れることで、地域の活性化につながってほしい」 3つのプランが完成し、全国8つの都道府県から生徒や教員あわせて61人が、北陸新幹線で福井に集まりました。奥越明成高校のプランは…。 ■奥越明成高校の生徒 「“都会っ子も1日“田舎っぺ”というテーマです」 大都市の高校生が、名水百選「御清水」の散策をはじめ、名水を使ったいもきんつばや醤油カツ丼などローカルグルメで大野の自然を体感するのが狙い。また、歴史スポットを巡り、400年以上続く城下町の文化に触れること。最も大切なポイントは福井と都会の生徒同士の交流です。 ■高校生同士の会話 奥越明成高校の生徒「醤油かつ丼、初めて?」 広島県から来た生徒「初めて。あっさりしている」 北海道から来た生徒「ソースに比べてトンカツの味を生かしていておいしい」 生徒同士が触れ合いながら、福井の歴史や食、それに自然への関心を高めることで、観光地だけでは得られない深い思い出を作る新たな教育旅行です。 ■広島県から来た生徒 「高校生の皆さんが本当に地元が好きなんだなと伝わったし、隠された魅力を高校生に教えてもらうのが別の楽しさがあってすごく勉強になった」 ■東京都から来た生徒 「家族でも行こうかなと話をしていたので、新幹線を使ってまた(大野に)来たい」 ■奥越明成高校の生徒 「大野は新幹線が通らなくて、勝山の恐竜博物館に観光客がとられてしまう。大野も水がおいしくて、スイーツも有名だし、大野城もきれいなので、大野に人を呼び込みたい」 今年5月には、東京都内の高校が実際にプランを使って敦賀市と大野市を巡る予定で、高校生メードの福井旅が全国発信されます。

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