農作業の省力化を図ろうと、県工業技術センターは18日、送電ケーブルと送液ホースを接続した有線型の農薬散布ドローンを開発しました。 開発したのは県工業技術センターの研究チームで、18日は農薬に見立てた水を撒く飛行テストをしました。 バッテリーで運用する従来の無線型は1回の飛行時間が20分だったのに比べ、送電ケーブルを接続した有線型は80分と長時間の飛行が可能となりました。 また一度に撒ける農薬の量は、無線型では薬剤を機体に積む必要があったため最大で30リットルでしたが、有線タイプでは地上に設置したタンクからホースで供給するため2400リットルにまで増えました。 これにより一度の飛行で、広範囲により薄く希釈した農薬を撒けるようになります。 福井県工業技術センターの田中大樹主任研究員は「少子高齢化で散布に苦労している農家の省力化につながれば」と話しました。 今後は改良を重ねて実用化を目指すということです。
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