本のリリックノート ―対等な対話―
2026.04.08 Wednesday
大学生協の季刊誌『読書のいずみ』。
年に2回発行されている 大学生協書店に置いてあるフリーペーパーです。

本の紹介に加えて、作家の先生や大学教授と対話するコーナーや
スタッフの読書日記も掲載されていて読み応えのある内容。
大学時代に制作スタッフとして刊行に携わっていました。
私にとっては、本好きの人たちとのつながりがより強くなったアイテム。
社会人の今でも定期的に送っていただいています。
今回の184号(2026年春季号)には
熊本大学の苫野一徳教授と学生の対談が掲載されていました。
苫野教授の書かれた『本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話』に出てくる
「本質観取」と呼ばれる哲学の思考法・対話法が話題に。
「本質観取」とは物事の‶本質″をつかみ取るための思考法。
さまざまな概念や事柄の本質を 対話を通して言葉に編み上げ合うことで
互いが納得する「共通了解」を見出すコツをつかんでいく「本質観取」のワークショップが、
いま全国の学校や企業でも広がりつつあるのだそうです。
これから注目のワードになるかもしれません。
(参考:集英社新書プラス 著者インタビュー
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/honshitsukanshu/33409 )
■苫野 一徳 岩内 章太郎 稲垣 みどり著
『本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話』(集英社新書、2025年)

すこし難しい内容かな…と感じたのですが、
『読書のいずみ』中の対談での苫野教授の言葉は
「対話を通して言葉に編み上げ合う」イメージがしやすいものでした。
〝本当はものを尋ねるっていうのは、分からないから尋ね合うんです。そして一緒に考える。これが対等な対話者ということじゃないかと感じます。(中略)
誰かがどれだけ強く何かを主張したとしても、自分が納得がいかなかったら、粘り強く対話するようになる。お互いに問い合うようになる。その繰り返しで、誰かの意見に引っ張られるんじゃなくて、対話を通して一緒に共同作品を作る感覚をもつ。そういう、誰も知らない問いに対して一緒に答えを作っていく対話が、対等性の実現につながると思います。″
(『読書のいずみ』184号より)
教師が答えを持っているのに子どもにその答えを聞く「発問」と比較して、
対話者同士が対等な関係であることが 本質観取のよさとして挙げられています。
対話の先のゴールを決めつけずに
相手の考え方を 先入観をもたずに聴き、わからないことも素直に相手に伝えることで
自分の考えの殻をやぶった答えに辿り着く。
そこには喜びも芽生えるのではないでしょうか。
大学生・大学院生の方は ぜひ『読書のいずみ』を手に取ってみてくださいね。
Web版はこちらから
https://www.univcoop.or.jp/fresh/book/izumi/index.html
年に2回発行されている 大学生協書店に置いてあるフリーペーパーです。

本の紹介に加えて、作家の先生や大学教授と対話するコーナーや
スタッフの読書日記も掲載されていて読み応えのある内容。
大学時代に制作スタッフとして刊行に携わっていました。
私にとっては、本好きの人たちとのつながりがより強くなったアイテム。
社会人の今でも定期的に送っていただいています。
今回の184号(2026年春季号)には
熊本大学の苫野一徳教授と学生の対談が掲載されていました。
苫野教授の書かれた『本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話』に出てくる
「本質観取」と呼ばれる哲学の思考法・対話法が話題に。
「本質観取」とは物事の‶本質″をつかみ取るための思考法。
さまざまな概念や事柄の本質を 対話を通して言葉に編み上げ合うことで
互いが納得する「共通了解」を見出すコツをつかんでいく「本質観取」のワークショップが、
いま全国の学校や企業でも広がりつつあるのだそうです。
これから注目のワードになるかもしれません。
(参考:集英社新書プラス 著者インタビュー
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/honshitsukanshu/33409 )
■苫野 一徳 岩内 章太郎 稲垣 みどり著
『本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話』(集英社新書、2025年)

すこし難しい内容かな…と感じたのですが、
『読書のいずみ』中の対談での苫野教授の言葉は
「対話を通して言葉に編み上げ合う」イメージがしやすいものでした。
〝本当はものを尋ねるっていうのは、分からないから尋ね合うんです。そして一緒に考える。これが対等な対話者ということじゃないかと感じます。(中略)
誰かがどれだけ強く何かを主張したとしても、自分が納得がいかなかったら、粘り強く対話するようになる。お互いに問い合うようになる。その繰り返しで、誰かの意見に引っ張られるんじゃなくて、対話を通して一緒に共同作品を作る感覚をもつ。そういう、誰も知らない問いに対して一緒に答えを作っていく対話が、対等性の実現につながると思います。″
(『読書のいずみ』184号より)
教師が答えを持っているのに子どもにその答えを聞く「発問」と比較して、
対話者同士が対等な関係であることが 本質観取のよさとして挙げられています。
対話の先のゴールを決めつけずに
相手の考え方を 先入観をもたずに聴き、わからないことも素直に相手に伝えることで
自分の考えの殻をやぶった答えに辿り着く。
そこには喜びも芽生えるのではないでしょうか。
大学生・大学院生の方は ぜひ『読書のいずみ』を手に取ってみてくださいね。
Web版はこちらから
https://www.univcoop.or.jp/fresh/book/izumi/index.html