424日 ()

福井市
  • あわら市
  • 越前町
  • 越前市
  • 永平寺町
  • 福井市
  • 池田町
  • 勝山市
  • 美浜町
  • 南越前町
  • 小浜市
  • おおい町
  • 大野市
  • 鯖江市
  • 坂井市
  • 高浜町
  • 敦賀市
  • 若狭町

-/---%

アナウンサー&パーソナリティ

本のリリックノート ―想像力ー

2025.01.28 Tuesday
ご無沙汰していました 本のリリックノート。

今日は本の紹介の前に…
去年の年末に

元ラジオパーソナリティー 飴田彩子さんの朗読会「葉桜と魔笛」(太宰治)に行きました。 




間近で聞く飴田さんの朗読は 息遣いや息の整え方まで声にのっていて
それくらい具体的に登場人物たちの気持ちや状況をイメージされているのだろうなと感じました。

表情や口の開き方も 登場人物ごとに大きく変化し
実際に飴田さん一人の顔に複数の登場人物がうつって見えて、
一本のお芝居を見終わったような感覚になりました。

自分が経験したことがない立場や気持ちに対しても
想像力が理解を助けてくれるのではないかと思います。


今日はこちらの本に出てきた想像力の話を紹介します。


山中伸弥・羽生善治・是枝裕和・山極寿一・永田和宏
『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』 (文春新書、2017年)


将棋棋士の羽生善治さんのパートで

(引用)
 「三手の読み」が実は難しい。(中略)
 相手の立場に立って相手の価値観で考えるということは、大人でもかなり難しい。
 (中略)つい、相手のほうから見たときに自分だったらどう指すかというふうに考えてしまう。
 そうすると、当然ながら相手と自分とでは発想の違いがあるので、現実の場面では、予想外の手が入ってくることがあるわけです。


 その二手目の読みを間違ってしまうと、それから先、何百と読もうが何千と読もうが、結果として自分が考えている通りにはならない。
 ですから、とにかく一生懸命想像する、推測する、推察する
 それが、様々な物事に挑戦するとき、何が来ても動じないために大切な要素になるのではないかと思っています。


また映画監督の是枝裕和さんのパートで

(引用)
 演出って、何をおもしろいと思うかということが常に問われているんです。
 どこにカメラを向けて、何を発見して、今起きていることのうちの何が頭の中に最初からあったものではなく、今ここで生まれたものなのか
 それを発見し続けていく動体視力とか、反射神経というものを、
 自分の中ではなく、自分と目の前に広がっている世界のやりとりの中で見つけていくという作業が、
映像制作のいちばんおもしろいところで、いちばん難しいところで、
 いまだにはっきりとは摑めていないところです。

とありました。
自分だけの世界にとどまるのではなく その外側に思考をひらいていく。
自分の外側の世界とやりとりすることをおもしろがることが
想像力を豊かにすることにつながるのかなと感じます。
 

館めぐり ―年始め―

2025.01.18 Saturday
2025年も館めぐり 楽しみますよ~♪

福井県陶芸館 幽石庭
この日は雪が降り
「五千色の陶あかり」では
越前焼とイルミネーションと雪のコラボが実現していました!
想像以上の美しさ。
雪の中にあかりがぼんわり浮かび上がる幻想的な空間…
寒さも忘れて眺めていました。





そしてずっと行きたかった場所にも!

【敦賀駅西地区の公設書店 ちえなみき

ふらっと立ち寄れるような、アットホームな空間でした。

ところどころに雰囲気の違う椅子が置いてありましたよ。
お気に入りの場所を見つけて本を読むのも楽しそうです。


【石川県金沢市の森八本店内にある 金沢菓子木型美術館

壁一面に並ぶ和菓子の木型。
季節の花や縁起のいい模様、文字入りのものもありました。
木型を作った人たちも 
季節の移ろいや日々の生活の自然の恵みを感じながら作業に向き合っていたのではないかな…と思いをはせました。



今年もたくさんの館に出会えますように。
 

季節を感じに… ―年明け―

2025.01.09 Thursday
新年 明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

みなさん、年末年始はいかがお過ごしでしたか。

年末に見に行った越前海岸の夕日。
荒波の日本海と太陽の
色のコントラストがはっとする美しさです。


足羽山を歩いて登って初詣に。

あじさいロードに雪が積もる寒さでしたが、
お参りをした後は 甘酒をいただいてあったまりました~


新年初取材は
「北陸3県イイトコどり~」のコーナー!
復活と再生」をテーマに
坂井市三国町安島地区の「モッコ刺し」の文化を取材しました。
安島モッコの会の方々が中心となってモッコ刺しの教室やワークショップも行っています。

【安島モッコの会 活動場所の工芸ギャラリー
こちらは古いモッコ刺しの着物。
1針が3ミリほどのとても細かい目!
心をこめて1針1針、あたたかい愛情のこもったあたたかい着物です。





安島モッコの会では 毎年開催される地元の雄島祭りのはっぴにも刺繍を施しているのです。


代々はっぴを着る人たちも 刺繍をした人たちのことを思い浮かべながら身に着けるのではないでしょうか。

【坂井市の龍翔博物館にも展示。祭り期間はここから持ち出される!
 今使われているものを展示しているのは斬新ですよね。】


今年もみなさまに 福井の宝ものを発掘してお伝えできるようにがんばります。
よろしくお願いします。